「嵐」から学ぶ、マーケティングで考えるべき4つの価値

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2021年に解散した国民的グループ「嵐」。

ここまで人気になったのには理由があるはず、

「嵐」のファンであり、マーケターの射場氏が執筆したのが

「嵐」から学ぶマーケティングの本質という本です。

「なぜ嵐がここまでの国民的アイドルグループになれたのか」

「嵐が実践してきたマーケティング活動はどのようなものか」

この記事では、本書を通じてマーケティングをみなさんと学んでいきたいと思います。

(前提のはなし)そもそもマーケティングとは

マーケティングについては、さまざまな定義がされていますが、

ここでの、マーケティングとは「市場に向けての活動」とします。

そして、”市場”とは、買い手と潜在的な買い手のことを指します。

マーケティングにおいて考えるべき4つの価値

マーケティング理論の中では、売り手と買い手が交換する価値は次の4つであるとされています。

  • 機能価値
  • 感覚的・情緒的価値
  • 経験価値
  • 文脈価値

機能的価値

機能的価値とは、

顧客に対して役に立つ機能を提供する価値のことをいいます。

嵐の場合、次のものが機能的価値にあたります。

  • ダンス
  • CD、DVD等のクオリティー

「嵐」は歌や踊り、ファンへ最高のパフォーマンスを提供することに努力していました。

このように、機能的価値(最高の歌や踊り)を提供することにより、「嵐」は自分たちの価値を高めていました。

感覚的・情緒的価値

感情的・情緒的価値とは、

数値で表すことができない、

”かわいい”

”たのしい”

”わくわくする”

などの、顧客が感覚的に感じる価値のことです。

「嵐」の場合、

その年ごとに異なるデザインのペンライトは、ファンが家に帰ったとき、

「コンサート楽しかったなー」

「すごかったなー」

のような感動を思い返すことができるという情緒的な価値がここにはあるのです。

経験価値

経験価値とは、

商品やサービスを使ったり、参加したりして得ることができる価値のことです。

「嵐」のコンサートではペンライトを使ってファン自身が、ライブに参加することができます。

経験価値が、ファンがコンサートで使用したペンライトに付与されることとなるのです。

文脈価値

文脈価値とは、

商品やサービスを、どんなシチュエーション、どんな気持ちで使ったり、体験したかによって変化する価値のことです。

「友達と一緒に食べるごはんはおいしいよね」といった感じです。

ファンがコンサートでペンライトをみんなで振る。

ファン全員でコンサートの盛り上げ、キラキラした風景をつくり、「嵐」と一緒になってすばらしいライブをつくっていることを実感できる。

これが文脈価値ということになります。

まとめ

マーケティング理論においての価値は以下の4つ

  • 機能価値(役立つ機能を提供)
  • 感覚的・情緒的価値(数値で表せない感覚的な価値)
  • 経験価値(使ったり、参加することで得られる価値)
  • 文脈価値(体験するシチュエーションで変化する価値)

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