
プログラミング学習を初めたばかりの人や、いまからプログラミング学習をは、「SQL」という言葉は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
「SQLで何ができるのか?」
「プログラミング言語と何が違うの?」
「SQLを使う職業って何があるの?」
上記のような疑問を持っている人は、本記事を少しでも参考にしてください。
Contents
SQLってなに?
エスキューエル(シークェル、シーケルと呼ばれることも)はデータの操作、データの中身を見るために使うデータベース言語です。
また、プログラミングをする際は、データベースへアクセスする必要があることがほとんどです。その際には、他のプログラミング言語と併用で使用されます。
SQLが使えるデータベース
- MySQL、PostgreSQL・・・オープンソースのデータベース
- Oracle Database・・・Oracle社製のデータベース
- Microsoft SQL Server、Access・・・Microsoft社のデータベース
主に、上記のようなデータベースが有名ですが、どのデータベースへ対してもSQLを使用してデータの操作が可能です。
データベース言語とプログラミング言語の違いは?
データベース言語は、データを管理し、ユーザーが指定した条件に合致するものを見つけ出すものです。
一方のプログラミング言語は、プログラム自体をつくり、コンピュータへ指示を送り、処理をさせるためのものです。
SQLでできること 〜3つの言語〜
SQLの中でも、以下のように3種類の言語があります。
それぞれ、どのような役割で使用するのか、
どのような命令文が使えるのか見ていきましょう。
データ定義(DDL:Data Definition Language)
DDLはデータ定義言語です。
データベース内の、テーブルなどの構造や、オブジェクトについて定義します。
使用できる命令文
- CREATE文 ・・・データベース、テーブルを新規作成する。
- JOIN文 ・・・テーブル同士を結合する。
- DROP文 ・・・定義したものを削除する。
- ALTER文 ・・・定義した内容を変更する。
- TRUNCATE文 ・・・データを削除する。
データ操作(DML:Data Manipulation Language)
DMLはデータ操作言語です。
特定のデータを検索したり、データベースの操作に使用します。
使用できる命令文
- SELECT文 ・・・データ検索をする。
- INSERT文 ・・・データ挿入をする。
- DELETE文 ・・・データ削除をする。
- UPDATE文 ・・・データ更新をする。
データ制御(DCL:Data Control Language)
DDLはデータ制御言語です。
データベースへのアクセスを制御する際に使用されます。
使用できる命令文
- GRANT文 ・・・権限を付与する。
- REVOKE文 ・・・権限を削除する。
- BEGIN文 ・・・トランザクションを開始する。
- COMMIT文 ・・・トランザクションを確定する。
- ROLLBACK文 ・・・トランザクションをキャンセルする。
SQLを使う職業
SQLのスキルを必要とする職業には、データベースエンジニアや、データサイエンティストなどがあります。
データベースエンジニア
企業で保管しているユーザー等の情報を管理し、
データベースエンジニアがデータベースを操作して、必要に応じてデータの取得、保存をしたりします。
データサイエンティスト
データサイエンティストはデータ解析を行います。ビックデータと呼ばれる膨大なデータを分析します。
近年ではデータをもとに、マーケティング活動でも活かすという点においても、需要が高くなっていくと考えられています。
SQLエンジニアはどのくらい稼げるの?
フリーランスエンジニアの求人を扱っている「レバテックフリーランス」でSQLエンジニアの単価を調べてみました。
フリーランスSQLの平均月単価 : 66万円(12ヶ月分を年収とすると792万円)
最高単価 : 145万円
最低単価 : 35万円(※2020年1月時点)
参照:レバテックフリーランス
SQL案件の単価は、比較的高いということがわかります。この結果を見ると、データベースエンジニアの需要も高く、またこれからの需要もますます上がっていくと思われます。